アルバイトという価値
最低賃金で、副店長。
現在のアルバイト先での私の肩書きだ。
社員がいない日に社員の役割をしながら、
もらう金額は1時間たったの932円。
大都市東京で働いているのにこれである。
それに加えて、追っている責任の重さは、貰っているお金に対してあまりにも重すぎるものである。
私のような思いをしている人がこの世には沢山いると思う。でも、そんなのは関係ない。
アルバイトとして入社して早2年と少し。
ここまでお店のことを思って頑張って頑張って
頑張ってきたつもりだった。
それでも、私に対しての見返りなどない。
売り上げが伸びて、褒められるのは店長だ。
彼はいつも私たちをねぎらい、謝ったり褒めたりしてくれる。
でも、そういう話ではない。
私はもう、限界なのかもしれない。
アルバイトや派遣という便利で不安定な単語で括られた人間が、狭くて小さな日本を回している。
私たちの重要さを知る人間はほとんどいない。
ただの学生だと思われて、ただその場しのぎで雇われている。個々の能力は全く違うのに。
私たちを、正しく平等な目で見てくれる大きな力は1つもない。
就職活動でも、学校生活を重視される。
そしてもちろん、職歴には含まれない。
アルバイトは、なんの価値が。
アルバイトには、なんの意味が。
アルバイトは、一番使われて、一番ないがしろにされる存在なのである。
アルバイトは、報われない。