シティーガール日誌

シティーガールな生活

若さという価値




「もう、まだ若いんだからさ〜。」
高校生になってから今まで1日1回は必ず言われるこのセリフ。うるせえな、分かってるわ。
と思いながらヘラヘラ笑う以外の正解を私はまだ知らない。


若さという最大の価値を手にしている現在、
正直な話無敵だと思う。すべての理由付けに
「若いから」という一言を加えてしまえばだいたいのことが少しだけ良い方向に収まる。


若さを楽しみながら生きるためにお金を稼ぎ、
学び舎で寝る習慣がある大学生はごまんといるはずだ。4年間があっという間に過ぎてゆく。
ダメだとわかっていながらも、周りがみんなそうしているのだから自分もしてしまう。
大学生活の4年間は、夢の中で過ぎていく。


そして突如来るのである。若さを失う時が。
ついに社会に出る時が来る。
社会の荒波にもまれながら学生時代とは比べられない量のストレスに苦しめられていく。
そして労働し続けて人生が終わるのである。
私が産まれた時から、いや、もっと前から日本はそういう風にできている。誰かが変えないのなら、永遠にこのままだ。インターネットの海には労働に苦しめられる人間の悲痛な叫びが毎日漂っている。みんな気づいている。自分より辛い人間を見て、なぜか安心している。



何度考えても結論はこうなる。
ダメだ、今遊ばないと。絶対にダメなんだ。
行動力とノリとパワーで乗り切るしかない。
お金で買えない最大の価値である若さを、今使うしかないのである。


「若さ」という、みんなが羨むこの宝物を私は今まさに体験している。
誰にも渡せない大切な価値のある時間である。
神様が全人類に平等に与えてくれた時間の中で、最も輝いている時なのである。