シティーガール日誌

シティーガールな生活

オシャレSNSの話





SNS
現代っ子必須アイテム。最強の武器にして最悪の弱点ともなりうる存在。
そして、ここ数年ユーザーが急増している写真共有型SNSInstagram
なんとなくオシャレなこのSNS、私を含めた周りのほとんどの人が利用している。私に至っては2つもアカウントがある。これほどまでに利用者が増えたこのSNSに蔓延る人間について考えてみた。



パターン1  
「友達大好き!仲間最高!身内大好き型」
「今日は〇〇があって〇〇が〜」とたわいもない身内話を添え、キメキメ加工された本日の集合写真を載せている人々。セルカ棒のプロ。そしてそこに長々と続くのは身内および周辺の人間からの超どうでもいいコメント。全く興味がないのだがコメント欄までチェックしてしまう私がいる。ちなみにこのタイプの女はだいたい化粧が濃く、男は色が黒い。



パターン2  
「昔リアルやってただろ!  脳内垂れ流し型」
オシャレ正方形画像をインターネットの海から拾ってきて、自分の思考を長々と添える人々。もはや思考に写真添えてるでしょ。長いよ。
写真は自分ではない、草花または名も知らぬ外国人や映画のワンシーン。それと共に自分の考えをダラダラと書いちゃう。恋人と何かあったら必ず更新してるよね。みんなすぐ気付いて噂してるよ。前向きに!とか言って超落ち込んでるのバレバレだよ。そしてそれに反応する「どうしたの?会いたいよ〜!」というコメント欄もセットとなっている。



パターン3  
「正方形の意味ナシ!コラージュ型」
とにかくたくさんの写真を正方形という限られたフィールドにコラージュして載せる人々。コメントとタグが異常に長い。イベントごとの後まとめて更新される。crooz blogとかの方が向いてるんじゃないの?あと拡大できないから何もわからない。このパターンの人々は些細なことや出会いに感謝しているいい人が多い。みんなのことが好きだからこんなにコラージュしちゃうんだもんね…。この人本人がいい人だからついついいいね!押しちゃう。



果たして伝わっただろうか。
私のオシャレSNSのタイムラインはこんな感じで毎日更新されている。
良くも悪くもなかなか滑稽である。


私が始めたのはiPhoneを始めて手に入れた高校1年生の冬。
使い方も分からないまま、写真を載せて意味も知らない「タグ」をつけていた。「いいね!」なんか4件きたらいい方だった。
当時知り合いで利用していたのは10人ほどで、好きなブランドや日本語を勉強している海外のおっさんなんかをフォローして笑って見ていたのを覚えている。(たまにローマ字でコメントをくれたおっさん、どこの国の人だったんだろう)



現在は地元、高校、大学、バイト先の友人たち約450人と相互フォロー状態で、ツイッターのような速さでタイムラインが更新されていく。特に写真もみないままいいね!をする無意味なアプリになってしまった。だからと言ってやめられるわけではない。ただ写真だけを載せるこのアプリに、驚異的な依存性があると実感している。
魅力は?と聞かれると「なんか〜オシャレだし〜みんなやってるから!」という上で述べた人々と同レベルの頭の悪い感想しか出ない。現代っ子はそんなもんである。



良いのか悪いのか定かではないが、インターネットと人間の距離というのは、もはや人間同士の距離より近づいてしまった。
噂話を画面のなかで共有する奇妙な時代。
あのカップルが別れた、あの2人が喧嘩した。正方形の写真を通じて全部伝わってくる。
オシャレSNSは使い手次第で「えげつない人間関係発信ツール」にもなり得るのである。



そして私の利用方法は、インターネットのアカウントに自撮りを載せ、リアルのアカウントには友達の写真だけを載せる最低な利用方法であることを忘れないでいただきたい。